2003年、春。 「逢魔プロジェクト」で、第二弾の本とCDの制作が開始された。 以前当サイトでも、このCDの為の「語り部募集」のオーディション情報を載せたことがある。 これは「逢魔が時物語」の雲谷斎さんの主宰するプロジェクトで、メールマガジン「逢魔が時物語」と、同名のウェブサイトで展開されている作品群を、本とCDにしようと云う企画である。 作品は、メルマガ及びサイトのタイトルでもお判りのように怪談であり、しかもサブタイトルが「本当にあった怖い話・不思議な話」とあるように、雲谷斎さん自らが体験したエピソードや御友人・知人から取材した体験談、そしてメルマガの購読者やサイト訪問者の体験談の書き込みという、ノンフィクションのスタンスである。 私も以前からメルマガを購読し、サイトにもちょくちょく遊びに行かせて頂いていたのだが、三年ほど前に動き出した逢魔プロジェクトにも第一弾のCDの方で早速参加させて頂き、現在ではライフワークと化している。 有り難いことに第一弾CDは新聞や雑誌等、多数のマスメディアにも取り上げられ、また最近ではラジオ局からもいくつかの作品を放送したいという旨のオファーが来たりと、一応の評価を得たようである。 そして光陰矢のごとく、第一弾の発表から二年の月日は瞬く間に流れ去り、いよいよ第二弾のリリースである。 関係者一同、前回為しえなかった幾つもの課題と幾つかの収穫を糧に、前作を凌ぐCDを目指して邁進してきた。 そしてその目標は、ほぼ達成されたと思う。 是非、多くの方にお聴き願えればと思う次第である。 ◇ ◇ ◇
さて、このページの写真はCD制作の編集過程で、制作総指揮の雲谷斎さん、サウンドディレクターのYさん・Hさん・Iさんと、大阪で詰めの打ち合わせと編集作業を10時間ぶっ続けで行った翌日、(皆様、あの時は本当にお疲れさまでした♪)京都へ行った時のものである。 実は第一弾の本・CDの制作過程でも、扱うモノがモノだけになのだろうが、幾つもの怪異が起こっていた。 (その辺りの詳細は、逢魔が時物語のウェブサイトに「逢魔奇談」として雲谷斎さんが書かれているので、そちらを参照していただきたい) そこで万全を期し、お祓い の登場である。 なんとも安直な思考回路だとは自分でも思うのだが、やはり昔から芸の世界では、例えば四谷怪談を掛ける時には田宮稲荷に厄よけ祈願をすると云うのが普通なのだ。 と云うことで、プロジェクト全体の厄よけと発展をお願いすべく、あの「晴明神社」に詣でたのである。 (実はあの時、「少ないお賽銭でそんなに沢山の願掛けは無理だと云われるなら、せめて私だけには何事も…」と、ふと思ってしまいました。関係者の皆さん、裏切ってゴメンなさい、エヘヘ♪) 晴明神社は、数年前に映画化されて人気を博した陰陽師・安倍晴明の屋敷跡に建てられた神社で、御祀神はもちろん晴明公その人である。 なぜ晴明神社を選んだかというと、別に私がミーハーな訳ではなく、ここは実績(?)のある神社なのだ。 怪異体験談をため込んで挙動不審の雲谷斎さんのパソコンが、ここのお札を貼ったらピタッと調子よくなったという。 逢魔のホームページにもここのお札で怪異が解消された報告はいくつか届いているようだし、私事だが、昨年上演した戦争もののアトリエ公演も、ここのお札とお守りのおかげで大事なく、千穐楽を終えることが出来たと思っている。 (実際には、稽古・本番を通していくつも不可思議な出来事があったのだが…) そんなわけで晴明神社に参拝したのだが、その時撮った写真のいくつかを、ここに公開する事にする。 逢魔CDを聴く人にとって、この画像が厄除けのお守り代わりになることを祈って…。 |
![]() 弐の鳥居の手前より晴明神社を望む。 思いの他、こぢんまりとした造りに驚く。 |
![]() これは額束のアップ |
![]() 鳥居をくぐるとすぐ左には 一条戻橋の欄干の親柱が! |
![]() 橋のたもとに手を入れ、晴明が隠したという 式神を探したい誘惑をどうにか自重する。 厄払いに来てバチが当たるような事してちゃ シャレにならんしね♪ |
![]() これが本殿。平日なので参拝者もまばら… |
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休憩所の裏にある掃除用具入れとおぼしき 建物の扉にも五芒星のステッカーが!! |
神社の左奥の壁には、高田順子・岡本小夜子 両氏による、晴明公のエピソードを綴った絵画が展示されていた。 晴明の母・葛の葉の話から、渡辺綱と茨木童子の戻橋上の対決の後日談まで全部で十編あったが、著作権の問題もあるので、ここでは「そういうものがある」と云う事実の紹介のみにとどめることにする。 恋しくば たずね来てみよ和泉なる 信太の森の うらみ葛の葉 の和歌が、妙に切なく想い起こされた。 |
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